派遣社員の健康保険

以前は、派遣社員の健康保険への加入は出来ないといわれていました。しかし、現在では平成14年に設立された人材派遣健康保険組合により、派遣社員であっても、健康保険への加入は出来るようになっています。

ですが、派遣社員が健康保険へ加入するには、二つの条件を満たしていなければなりません。

まず一つ目は、派遣社員として雇用される期間が2ケ月以上であること。

そして二つ目は、派遣先の企業の正社員の勤務日数、そして勤務時間の、4分の3以上の勤務日数と勤務時間を派遣社員が満たしている必要があるのです。

その基準は一般的には、週5日勤務、週40時間だといわれていますが、もし週5日勤務でも、一日5時間の労働時間であれば、4分の3以上の勤務日数は満たしても、勤務時間が不足なために健康保険への加入は適用されないことになります。

また、雇用保険や労災保険への加入もできますが、これらの保険への加入資格も各派遣会社や派遣先企業により異なるので、確認しておくことが大切です。

また、派遣先の仕事の契約が終了しても、また同じ派遣会社で派遣先を探してもらう場合などは、継続契約できるのでそういった場合には派遣会社に確認しておきましょう。

また、健康診断は、派遣会社の定期健診とは別に、健康保険で受診することができます。指定の病院などで小額で受診できるので活用してください。

病気や怪我などの災難は、思わぬときに襲ってきます。イザというときのためにも、派遣社員であっても健康保険へ加入しておくことは、とても大切なことです。