損害保険

偶発的な風水害による事故、自動車の衝突事故などでうけた損害に対しての補償をしてくれる保険が損害保険です。この保険のことを略して"損保"(そんぽ)と呼ばれることもあります。

損害保険は、生命保険のように、保証金に一定金額の補償はなく、「実損払方式」と呼ばれる、損害の額、過失等の有無によりその補償額は変化します。

そして、この保険の契約金がどれほど高額なものでも保証金は実際に受けた損害額を超えることはありません。

このような特徴をもつ損害保険は、損害に対する目的別に分類され、損害保険会社が取扱う損害に対する保険を統合したものが損害保険と呼ばれているのです。

損害保険は、その補償目的により、自賠責保険、自動車保険、火災保険 、地震保険、傷害保険、医療・介護保険、賠償責任保険 などに分類されるのです。

強制保険である自動車損害賠償責任保険も含まれ、自動車を運転する人はすべてこの損害保険に加入していることになります。

損害保険には、保険対象の状況が変われば危険度が変化することから「通知義務」というものがあります。

たとえば火災保険では、保険をかけている建物の構造や用途が変更になった場合などには、その項を損害保険会社に通知しなければなりません。

これを怠ると、イザというときに補償されないことがあります。

通常、火災保険ではカバーされない、水害に対する損害を補償するには、火災保険でも"住宅総合保険"を選択することです。また、津波に対しての補償は地震保険に加入する必要があります。

水害に遭う危険性のある地域に住んでいる方などは、加入しておくと万が一のときには安心です。